おへんろって?
お遍路とは
四国に伝わる慣習で、空海(弘法大師)という偉いお坊さんが 四国を回って修行したのが起源らしいです。お遍路とはそれに習って 四国に点在する八十八箇所ののお寺を全て回ることを言います。
昔はもちろん徒歩で回っていたのですが、 今は車やバイク、自転車など移動手段は様々で、中にはほとんど歩かずバスで回っちゃう団体客もよく見ます。 年齢層も様々で、10代の若者もいますし、80代のおばあちゃんが炎天下を歩いたりもしてます。
お寺にはそれぞれ1〜88の番号がついており、徳島県にある1番の霊山寺(りょうぜんじ)というお寺から始まり、 時計回りに四国をぐるっと一周して、また徳島の88番大窪寺(おおくぼじ)というお寺に行けば終了です。回る順番が バラバラでも、とにかく回ればいいのです。一気に全部回る事を「通し打ち」、何回かに 分けて回ることを「区切り打ち」といいます。
「私はこのお寺に行きました」という証拠に、各お寺で「納経(のうきょう)」というサインを 「納経帳(のうきょうちょう)」という冊子に書いてもらいます。八十八箇所全て回ると ほとんどのページが埋まって、なんだかすごく嬉しくなります。
世の中にはすごい人がいるもので、既に300回お遍路を達成したなんていう人もいます。 それだけ四国を回ってれば四国自体がグルグルと回転し始めそうですが、中には寺を逆回りに回る人も いるので(逆打ちといいます)、そういう人たちのおかげで四国は静止しています。
お遍路の服装
すべてが必要な訳ではないため、いいなと思ったものだけ身に着ける程度でいいようです。 特によく使われているのは以下の三つです。
白衣(びゃくえ)
服です。袖がない物を笈摺(おいずる)といいます。
金剛杖(こんごうづえ)
杖です。自転車の人には必要ありません。魔法も出ません。
菅笠(すげがさ)
笠です。お遍路らしさが格段に上がります。雨にも強いみたいです。
お遍路の道具
納経帳
納経は書く人によって字体が変わります。世界に一つの君だけの納経帳を作ろう!
経本
お経を読む時に使います。暗記する必要はなく、むしろ見ながら読んだ方がいいらしいです。
地図
お遍路に特化した地図。無いと迷いますが、あっても迷います。でもあった方がいいです。
ロウソクとお線香
お参りする時に使います。お寺で買うと高いので百均で買いましょう。
納め札
お寺に納めたり、お接待を受けた時にお礼として渡したり。名刺代わりにも。
お遍路の用語
お接待(おせったい)
地元の人々がお遍路に対してする事。食べ物やお金を貰ったり、時には泊めてもらう事も。
打つ(うつ)
お寺を参拝し、納経してもらうこと。
例)「今日中に11番打っておきたいなあ」
同行二人(どうぎょうににん)
「常にお大師様(空海)が傍にいますよ」という考え方。お遍路の根っこの思想。
般若心経(はんにゃしんぎょう)
とてもありがたいお経だそうです。そんな長くないです。
十戒(じゅっかい)
最澄というお坊さんが定めた「やっちゃいけないことリスト」。
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