19日目−8月19日（火）− | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
起床午前6時、目を覚ます。左手の腕時計を見て、大変なことに気付く。 しまった、今日は学校の出校日だ！8時半までに教室で着席していないと怒られる！ 急いで学校へ行かなくちゃ！！というのは冗談で、あらかじめ学校に連絡するよう母親には電話してある。これで安心してお寺が回れる。 
みんなまだ寝てるかな･･･[6:27] 71番へ昨夜泊まった「いやだに温泉」は山の中腹にあり、これから向かう71番のお寺は温泉から少し登った 位置にある。ただ、途中から長い階段を登る必要があるため、ひとまず自転車を停めて階段を登っていく。
待ってて[6:50] 
山門からが勝負[6:52] 
何のトレーニングだろう[6:52] 
膝にくるよ[6:55] 
[7:00]
そういやでもなくなる景色[7:04] 
やっぱりいやだにじ[7:13] 72番へ次の72番札所「曼荼羅寺」から76番「金倉寺」は近い距離にあるので、一気に打つことができそうだ。
よっしゃー[7:36] 
牛カルビ、牛すき煮、直火焼きチャーシュー、グレ水[7:47] 
[8:22]
すごいデザイン[8:22] 
まず入り口[8:44] 
少し登って[8:46] 
[8:47]
何だろう[8:54] お寺を出て次の74番のお寺を目指して走る。 お寺を出て少し走ったところに、すごく商魂たくましい自販機を見つけた。 
購入をあおる看板と[9:10] 
値段の上書きされた自販機[9:11] 数分走ったところで74番のお寺に着く。 
[9:18]
75番へ次のお寺はこれまた近くに位置していたので、すぐ着いた。そしてその広さに驚いた。
[9:39]
何だろう[9:40] 
大師堂でこの規模[9:42] 
門[9:46] 
羅漢像だ！[9:47] 
善通寺のシンボル、五重塔[9:56] 
？？[9:59] 
仁王門[10:00] 
いかにも総本山って感じがする[10:00] 
遍照閣というそうです[10:12] ---「四国八十八ヶ所お砂踏み」とは、四国八十八ヶ所各霊場寺院の御本尊をお祀りし、 各寺院より頂戴した境内のお砂をそれぞれの正面に敷き、それらを踏みながら礼拝していくことにより、 四国八十八ヶ所霊場を巡拝されると同じような功徳を積んでいただけるものです。--- とある。せっかくなので僕も建物の中に入り、各お寺のご本尊をさーっと見て回った。 病気や怪我でお寺を回れない人にとっては、これほどありがたい施設もないだろう。 お寺を出て、外の売店でアイスを買って食べる。スーパーカップのチョコミント味だ。 
こっちもありがたい[10:16] 
ああ[10:29] 76番へ
よっしゃー[10:42] 
オシャレしたい年頃だし[10:47] 
[10:59]
雨が止んだ[11:02] 昼を目前にしたあたりで一軒の料理屋を見つけた。そういえばもう香川県に入っているんだ、 うどんを食べよう、うどんを。はやる思いで入り口の戸を開け、お店奥の座敷の席に座る。 そして料理の安さに驚く。 
円ですよね？単位[11:48] 
うどんだ･･･[11:49] 麺を半分ほど腹に流し込んだところで、お客の一人のおばさんがお店のおばさんと話している。しかも、 時おり僕の方をちらちらと見て、更に何か言っている。何だろうと思いながらうどんを食べていると、 お客のおばさんは「お遍路さんでしょ。それ、おごりますよ」と言った。 なんと、僕の食べているうどんの 勘定を出してくれるというのだ。イッツ・オン・ハーだというのだ。驚いて鼻腔に麺を詰まらせてしまい、 むせている間にお客のおばさんは店を出ていってしまった。まだお礼を言っていないのに･･･。 うどんを食べ終え、お店のおばさんに「今度あの人がまたお店に来ることがあれば、お礼を言っておいて くれませんか」といい、非常食として100円のジャムパンを買ってお店を出る。 満腹になったお腹を抱えて自転車で走る。さっき食べたうどんの味を思い出す。そして、 まったく見知らぬ僕に対して寄せてくれたおばさんの好意と、お礼を言えなかった後悔とが 同時に押し寄せてくる。それに押し出されて、鼻腔に詰まっていたうどんの切れ端が 口に戻ってきたので、噛んで食べる。 77番へ次のお寺へはまた数km離れているそうだ。焦らずにのんびり走り、難なく辿り着く。
[12:15]
迷路の壁のようにずらりと観音像が並ぶ[12:16] 
お昼です[12:17] 
オンマウスでオシャレさん[12:18] 
大勢の参拝鳩[12:25] おじさんの話を要約すると、こうだ。お遍路も終盤になると、当然納経帳に書かれた納経の数も増える。 そういった「ほとんど完成（結願）に近い納経帳」を狙った盗難がこの辺りで相次いでいるのだとか。そして、 盗んだ納経帳を高値で取引するなんていう話もあるそうで、だからお前さんも気をつけなさい、 ということだった。 まるでドラゴンボールの取り合いみたいだ。にわか信じがたい話だが、 車の参拝客を狙った車上荒らしも多発しているというし、用心するに越したことはない。 （さっきネットで調べてみたところ、納経帳を狙った盗難は本当にあるみたいです。） ちなみにこのおじさんは絵描きをやっているらしく、これまでに描いたという絵を見せてもらった。 
うまいなー[12:28] 78番へ
盗難かー･･･[12:45] 
街だなあ[12:53] 
まだ1時だ[13:08] 
[13:14]
団体さんに遭遇[13:17] 
久しぶりにビルを見る[13:26] 
線路[14:37] 
サドルのマークが磨り減ってる[14:45] 
[14:51]
ジュズーン[15:04] 80番へ川沿いの道を南下していき、ある地点で橋を渡って反対側に移る。川から離れて少し走ったところで 80番のお寺が見えた。
参拝を終えて納経所へ行き、納経をしてもらう。ふと壁に貼ってある張り紙を見ると、そこには 「山門の前にいる"自称絵描き"にはお金をあげないで下さい」だとか「山門前の男は盗みをします、 気をつけて下さい」だとかが書いてあった。まるで動物園の注意書きだけど、それを見た途端に 「バッグを自転車にくくりつけたままだ！」と思い出し、急いで自転車のところに戻る。 息を切らせてかけつけたが、自転車にもバッグにも何の異常はなかった。バッグを開けて荷物が なくなってないか確認してみても、今までどおり臭いパンツや捨て損ねたゴミなんかが入っているだけで、 何一つ物は減っていなかった。取り乱す僕を浮浪者のおじさんは少し離れたところから見ている。 疑った事に対して少し申し訳ない気分になりながら、お寺を後にする。 寝床探しさて、今日回るべきお寺は全て回ったので、あとは寝るところを探すだけだ。明日は結構大変そうな 山登りが待っているので、今夜は宿に泊まることにしよう。地図を広げて良さそうな民宿を探し、 電話をかける。部屋が空いているとのことだったので、早速民宿へ向かう。
飛行機雲[16:15] 洗濯が終わり、水浸しの衣類を強く絞り、部屋に戻る。 夕方になったところで風呂に入らせてもらう。風呂からあがり、部屋でのんびりする。 日が沈みかけるころに生乾きのハーフパンツを履いて近所の薬局へ。カップ焼きそばを買い、 民宿の部屋に戻る。お湯を入れて3分待ち、洗面台で湯を捨てようとして、フタが外れて中身がこぼれる。 掴める分だけ掴んで戻し、ソースを入れて食べようとしたところで箸がないことに気付く。 仕方がないので部屋にあった爪楊枝を2本使って食べる。 部屋にはたくさんの漫画や週刊誌が置いてあったので、暇になることはなかった。 「美鳥の日々」と「D-LIVE」の漫画を読み、眠くなったところで布団に入って寝た。 一日の走行データ
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