18日目−8月18日（月）− | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
起床喉の渇きを覚えて2時ぐらいに目を覚ます。手元にあったボトルの水をがぶがぶ飲み、 再び眠る。5時に目を覚まし、小便を漏らしたことに気付く。「やってしまった」とは思ったが、 寝ぼけていた上に人目もなかったのであまり恥ずかしくはなかった。 落ち着いて下着を替え、濡らしたタオルでテントを拭いておく。 拭きながら、つい先ほどまで見ていた夢の内容を思い出す。夢の中の僕はグラウンドでサッカーをしていて、 ボールをパスされてもすぐに他の人にパスしてあまりボールを持とうとしない。 すると急にトイレに行きたくなり、 トイレへ駆け込んだ後に目が覚め、あーあとなったという訳だ。この夢をフロイト先生に話したら きっとこう言われるだろう。「寝る前に水を飲みすぎるな」。 作業を終えたところで、ウォーキングしに来たと思われる年配の方々が5，6人ほど 公園にやってきた。挨拶をし、少し話す。 出発の準備が終わったところで公園を後にする。 
まだ6時前[5:52] コンビニに入り、朝ごはんを食べる。 
天むす・のり・チキン・グレ水[5:58] 
聖地なんだ[6:10] 
でけえ[6:14] 
5km[6:26] 
ニャーン[6:28] 
すごく笑ってるように見える[6:29] 
品定めされるアーロン号[6:33] 
煙突でけえ[6:37] 
だいぶ登った[6:56] 
やっと7時だ[7:01] 
走りやすい道路[7:04] 
なんの梯子だろう[7:15] 
あと500m[7:22] 
[7:27]
愛媛で最後のお寺です[7:34] 
重くなりすぎた枝を支える棒[7:38] 
低空飛行してる[7:44] 納経を終えてお寺を出る。 66番へ次のお寺は66番札所「雲辺寺」といって、標高910mのとんでもない山だ。とんでもないので、この 山に登るのにはロープウェーを使う。小説に登場する拳銃は使われなくてはならないように、 参拝用に設置されたロープウェーも使われなくてはならない。問題なのは、そのロープウェー乗り場まで行くこと自体が結構な重労働なのだ。 坂も登らなくちゃいけないし、距離も数kmはある。だから 完全に楽する訳じゃない。だから使ってもいいんだ、ロープウェー。 それにこの子（自転車）もいるしさ･･･。なんていう 様々な言い訳が次から次へと思い浮かぶ。 
とりあえず走ろう[7:58] 
下っていきます[8:12] 
細道を抜けると[8:12] 
町が見えた[8:17] 9時前になったところで、レベル上げに勤しむ僕の元へ一人の女性局員がやって来た。彼女は「中で 待ったら？」と言ってくれた。まだ時間より15分早いが、お言葉に甘えて局内に入り、 そこのソファーで改めてレベルを上げていく。 一通り冒険が進んだところでATMが開き、預金を下ろす。今度はこっちの冒険を頑張ろう。 「これあげる」と局員の人に頂いたポケットティッシュをバッグにねじ込み、自転車に跨って再び次の お寺を目指す。 
頭の中でドラクエのBGMが鳴り響く[9:31] 
寝泊り用のバス[9:49] 
いったん徳島に入る[9:57] 
安全な歩道もここで終わり[10:14] 
上り坂に入る[10:30] 
うーん･･･[10:40] 「そんなややこしい事考える前に、一度登ってみようぜ！」と無鉄砲な僕が言い、 「だよね」と一旦右の登山道へ足を踏み入れるも、 そこで立ち止まり、やっぱり左の道を選ぶ。若者の取り得である勢いすら手放してしまった今、 僕に一体何が残るのかは分からないが、それでも910mは無理だ。 あれだけ苦しんだ12番焼山寺より200mも高いなんて、 何かのギャグとしか思えない。新しい言い訳をポンポンと並べながら、ロープウェー乗り場へ向かう。 空腹お腹が空いた。空腹に関しては登山道の分かれ道のあたりで薄々気付いていたけど、気付かないふりをしていた。 ところが歩けば歩くほど空腹は強まるばかりで、いっこうに収まる気配もない。当然といえば当然だ。 何か食べようにも食料は一切持参しておらず、ボトルの水も残り少ない。参った。ここで自転車に跨って 道を引き返せば、ふもとの町までペダルを漕がずに走っていける。けど、せっかくここまで登ったのに それをするのも惜しい。ロープウェー乗り場まで行けば食べ物の一つや二つ置いてあるだろう。 そこまで何とか水だけで登りたい。ボトルの水を少しだけ口に含み、ラクダを引いて歩く 砂漠の人みたいにゆっくり歩く。 
歩きやすいのはいいんだけどね･･･[10:42] うう･･･と呻きながら坂を登っていく。 
あとどのくらいかが知りたい[11:02] 
どこかに自販機でもあれば･･･[11:05] 
どこまで続くんだ！[11:08] 
お寺じゃなくてロープウェーまでの距離を教えてほしい[11:10] 
あとどのくらいなんだ･･･[11:29] 
距離を･･･[11:33] 
距･･･うお！？[11:41] 
お食事処！！！[11:42] 
団体の参拝客でも余裕で受け入れ可能だ！[11:46] 
なんという･･･[11:58] 会計を済まし、ついでに売店でアイスを買ってお店を出る。さあ、いよいよロープウェーだ！ 
UNPENJI[12:18] 
発車しました[12:22] 
これは[12:25] 
自転車登山は無理[12:25] 
冷房いらず[12:29] 
人生初香川だ[12:31] 雲辺寺目的の雲辺寺までは、ロープウェー乗り場を出てから少し歩く必要があるようだ。お寺の境内ということで 自転車には乗らず、押して歩く。お寺にはたくさんの石像があった。 
ちょっと怖いくらいの人数[12:32] 
夜な夜な動き出してんだろうな[12:34] 
かっこいい塔[12:35] 石像のある一帯を抜けると、ついに雲辺寺本堂が見えた。 
[12:49]
「雲辺寺の観音さま」[12:52] 
標高ランキング[12:54] 「ほら見ろ、登れるじゃねえか」という僕と「無理して登山する必要もない」という僕とが 頭の中で論争し、結局は「ありがとうロープウェー」という結論に達した。 
マニ車の説明[13:05] 
これを回すだけでお経を唱えたことになるそうです[13:05] 
さらば雲辺寺[13:12] 
帰ろう[13:13] 
ズイーン[13:20] 
「楽だぜえ」[13:21] 
カーペットみたい[13:21] 
乗り物としてのプライドを傷つけられたアーロン号[13:22] 
すっかり晴れた[13:32] 67番へ日はまだ高い。これなら今日中にあといくつかのお寺を回ることができるはずだ。次の67番のお寺は 山を下っていけばいいだけだし、68番と69番のお寺はなんとセットになっているので、そこらへんを 打って今日のところは終わりにしたい。ロープウェー乗り場を出て坂を下っていく。
調子は万全[13:36] 
平地だ[14:02] 
あと1km[14:09] 
あれか！[14:13] 
[14:15]
あと1時間半[15:26] 
[15:35]
しかもコンクリ[15:37] 
このくらいの大樹なら驚かなくなってしまった[15:43] 
やっぱりビビる[15:43] 
「3秒後にページを移動します」[15:43] 
そして次のお寺へ[15:56] 70番へさて、次は70番札所「本山寺」だ。距離にして4kmちょっと。現在時刻は午後4時前なので、 無理しなくても余裕で着く距離だ。川沿いの道をのんびりと自転車で走る。30分ほどで到着した。 
[16:24]
寝床探し
とりあえず走ろう[17:09] 少し疲れたところで歩道の端に腰を下ろし、休憩をとる。方角を確認するために携帯を地面に置き、 電子コンパスの機能を起動させる。ワンセグはついてないけど、こいつにはコンパスがある！ ここまで一緒にやってきた相棒を今後片時も離さないと誓う。 そこから少し走ったところで、何か違和感を感じた。腰周りが少し軽いのだ。何だろうなと思って 確かめてみると、携帯をさっきの場所に置き忘れてきたことに気付き、慌てて引き返す。 休憩した場所まで戻ると、相変わらず携帯の画面は北を指し続けていた。危ないところだった･･･。 
川沿いの道[17:23] 
カルビキムチチャーハン[17:42] 
6時を過ぎた[18:09] 
日が沈みそう[18:29] 
急ごう[18:42] 
綺麗に映るなあ[18:48] 受付でお金を払ってロッカーの鍵を受け取り、男湯ののれんをくぐる。 服を脱いで大浴場に入り、体を洗って湯に浸かる。 気持ちいい！やっぱり入ってよかった。この温泉の心地よさの前には、修行も何も関係ない。 というか、そもそも僕は修行しにお遍路に来た訳じゃない。なんとなくで来ただけだ。 サウナに入るが1分で飛び出し、水風呂に入って10秒で上がる。よし！ お風呂を出て備え付けの浴衣に着替え、 ロビー横の休憩広場へ。そこには毛布や枕が用意されており、好きなようにくつろげるように なっていた。僕も自分の枕と毛布を手に取り、床に広げて陣地を確保する。そして日記を書き、 細々とラジオを録る。隅に立てかけてあった本棚から「グラップラー刃牙」と「ライジングインパクト」 を選び、床に寝転んで読みふける。まるで自分の家に帰ってきたようだ。 
窓から見える夜景[20:30] 
さりげなく部屋を撮る[20:31] 
堂々と撮る[20:31] 
ここで寝させてもらえんでしょうか[20:31] 一日の走行データ
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